ピックルボールの得点ルール:ダブルス・シングルス・ラリースコア
ピックルボールのダブルスでは、得点を「6-3-1」のように3つの数字で読み上げます。難しく見えますが、順番はサーブ側の得点-レシーブ側の得点-第1/第2サーバー。従来の「サイドアウト方式」では、サーブ側だけがラリーに勝ったときに得点します。
たとえば「7-4-2」は、サーブ側7点、レシーブ側4点、現在はそのチームの第2サーバーという意味です。一方、シングルスではサーバー番号がないので2数字です。ラリーの勝者が得点する「ラリースコアリング」という別方式もあるため、大会では採用方式を確認してください。
得点ルールの早見表
| 項目 | 従来のサイドアウト方式 |
|---|---|
| 得点できる側 | サーブ側のみ |
| ダブルスのスコアコール(3つの数字) | サーブ側得点-レシーブ側得点-サーバー番号の3数字 |
| シングルスのスコアコール(2つの数字) | サーバー得点-レシーバー得点の2数字 |
| 伝統方式でよく使われるゲーム | 11点、2点差が必要 |
| ダブルスの開始コール | 0-0-2 |
| 相手チームへサーブ権が移ること(サイドアウト) | そのチームのサーブ機会が終わり、相手にサーブ権が移ること |
全体の進め方が分からない場合はピックルボールの始め方(日本語)から確認できます。
ダブルスの3数字を読む方法
具体例:自分たちがサーブをしていてスコアが8対5、第2サーバーの番なら「8-5-2」です。同じ8対5でも相手がサーブをしているなら、相手は「5-8-1」または「5-8-2」と読みます。つまり最初の数字は固定のチームAの得点ではなく、いまサーブをしている側の得点です。3番目の数字はプレーヤーの背番号ではなく、そのサーブ権における順番を示します。
コールの順番は、①現在サーブしているチームの得点、②受けるチームの得点、③第1か第2のサーバーかです。自分のチームがサーブし6点、相手が3点、第1サーバーなら「6-3-1」。同じ得点で第2サーバーなら「6-3-2」とコールします。
6-3-1という声を聞いたら、最初の「6」はコールしているサーブ側チームの得点です。レシーブ側が6点ではありません。二番目の「3」はレシーブ側の得点、最後の「1」はそのサービス順で最初の選手がサーブしていることを意味します。例えばサーブ側がラリーに勝てば7-3-1になり、同じ人が反対側から続けてサーブします。サーブ側が負ければ得点は増えず、通常はサーバー2へ移ります。
「第1サーバー」と「第2サーバー」は固定の選手名ではない
サーバー番号はゲームを通して特定の選手に付くものではなく、そのチームがサーブ権を得た回に、先にサーブする人が1、次の人が2という順番です。
サイドアウトでサーブ権を得たチームは第1サーバーから始め、その選手がラリーに負けるとパートナーが第2サーバーになります。第2サーバーが負けたら相手チームへサーブ権が移ります。次にサーブ権が戻れば、どちらが第1サーバーになるかはその時の位置と順番によります。
なぜ最初だけ0-0-2なのか
試合開始のチームに通常どおり2人分のサーブ機会を与えると、最初にサーブする側が有利になります。そのため従来のダブルス方式では、開始時だけ「第2サーバー」というコールを使い、最初のサーバーがラリーに負けたら直ちにサイドアウトします。たとえば0-0-2でサーブ側が得点すれば1-0-2となり同じ人が続けますが、その後に負ければ相手側のサーブ権へ移ります。
これは「第2サーバーからゲームを始める」という特殊な得点コールであって、チームに2点があるという意味ではありません。開幕チームが最初のサーブで負けたら、そのパートナーにもう一度サーブを与えず、すぐに相手へサーブ権が移ります。次のチームからは原則としてサービス順を1→2と進めます。
ラリーに勝ったときの得点とサーブ権
- サーブ側が勝つ:1点入り、同じ選手が続けてサーブします。
- 第1サーバーが負ける:点は入りませんが、パートナーの第2サーバーへ交代します。
- 第2サーバーが負ける:点は入らずサイドアウト。相手側へサーブ権が移ります。
- 最初の0-0-2で負ける:特例により直ちに相手へサーブ権が移ります。
レシーブ側がラリーに勝っても、従来方式ではその場で得点が増えるわけではありません。
ダブルスで左右の位置を入れ替えるのはいつ?
サーブ側が得点した直後は、そのチームの2人が左右を交換し、得点した本人が次のサーブを行います。サーブ側がラリーに負けて第1サーバーから第2サーバーへ交代するだけなら、得点していないのでその理由で左右を入れ替えません。レシーブ側も、相手が得点したという理由だけでは自分たちの左右を入れ替えません。最初に右側にいた選手と自チームの偶数・奇数得点を合わせて考えると混乱を減らせます。
ここでいう「左右を入れ替える」は、サーブしているチームが得点を取ったときのサーブ位置です。単にレシーブ側がラリーを取ったり、サーブが相手チームへ移ったりしただけで、両チームの選手が自動的に位置交換するわけではありません。どちらが次にサーブするか迷ったときは、チームの得点の偶数/奇数と開始位置を見直してください。
自チームの得点が偶数か奇数かで位置を確認
各チームでゲーム開始時に右から始めた選手は、自チームの得点が偶数なら右、奇数なら左にいるのが基本です。得点したときだけサーブ側の選手が左右を変えるので、スコアから位置を復元できます。
| 自チームの得点 | 開始時に右だった選手 |
|---|---|
| 0・2・4・6など偶数 | 右 |
| 1・3・5・7など奇数 | 左 |
ダブルスの最初の得点を例で確認
- チームAがサーブ開始。コールは0-0-2。
- Aがラリーに勝つと1-0-2。Aの2人が左右を交換し、同じサーバーが続けてサーブ。
- 次のラリーでAが負ける。最初は第2サーバー扱いなので、相手チームBへのサイドアウト。
- Bは自チームの第1サーバーから通常のサーブ機会を始めます。
この流れを理解すれば、開幕の例外と、通常の2人によるサーブ順を区別できます。
シングルスの得点コール
シングルスにはパートナーがいないので、第1/第2サーバーを区別しません。サーバーの得点-レシーバーの得点の2数字で、例えば「5-3」です。従来方式ならサーバーがラリーに勝つと1点、レシーバーが勝てば得点なしでサーブ権が交代します。
シングルスでサーブする左右はどちら?
0-0なら右、1-0なら左、2-0なら右というように、自分がサーブする時点の自分の得点だけを見ます。相手の得点が偶数か奇数かで決めるのではありません。シングルスでは3番目のサーバー番号も不要です。ダブルスの0-0-2という例外をシングルスへ持ち込まないようにしましょう。
何点でゲームに勝てる?
レクリエーションでは11点まで、ただし2点差で勝利する方式が一般的です。11-10では勝敗が決まらず、12-10、13-11、16-14など2点差が付くまで続きます。大会や形式によっては15点・21点ゲームもあります。開始前に得点上限と勝利条件を確認してください。
ラリースコアリングとは?
この方式ではレシーブ側がラリーに勝った場合も得点するため、サイドアウト方式とは試合の進み方が異なります。ただし「ラリースコア」と書かれているだけで、すべての大会が同じサーブ順、最終点の扱い、勝利条件を採用しているとは限りません。参加する大会の規定を確認してから練習すると、通常のダブルスで覚えたサーバー1・2の運用を誤って当てはめずに済みます。
ラリースコアリングでは、サーブを打った側かどうかにかかわらず、ラリーに勝った側へ得点が入る仕組みを採用します。USA Pickleballは特定の形式について暫定的なラリースコア方式を認めているため、すべてのイベントが従来方式とは限りません。
| ラリーの結果 | サイドアウト方式 | ラリースコア方式 |
|---|---|---|
| サーブ側が勝つ | サーブ側に1点 | サーブ側に得点 |
| レシーブ側が勝つ | 得点なし、サーブ順が進む | レシーブ側にも得点可能 |
| ダブルスのサーバー番号 | 第1・第2サーバーを使う | 別のサーブ手順を使う形式がある |
| 初心者の学び方 | まず伝統方式を理解するとよい | 採用イベントごとに手順を確認 |
大会ごとの採用方式に注意:ラリースコア方式には、サーブ順やゲームの終わり方が従来方式と異なる規定がありえます。ここに示した「0-0-2」「サーバー1/2」は従来のダブルスのサイドアウト方式を説明するものです。実際の公式試合では、主催者が指定する最新のルールブックと大会要項を優先してください。
サイドアウト方式とラリー方式の最大の違い
レシーブ側がラリーに勝ったとき、従来方式ではサーブ権に近づくだけで得点は入りませんが、ラリー方式ではそのラリーが得点につながる場合があります。ラリースコア方式の細かなサーブ順や勝利条件は、使用される大会規定を確認してください。
よくあるスコアの間違い
| 誤解 | 正しい考え方 |
|---|---|
| 6-4-2はチーム3つの得点 | 3番目は第1/第2サーバーの番号 |
| 同じ選手が試合中ずっと第1サーバーを担当する | サーブ権を新たに得るたびに順番が決まる |
| ダブルスは0-0-1で始める | 伝統方式の開始は0-0-2 |
| ラリーに負けたら左右を交換 | サーブ中に得点したときに左右を交換 |
| シングルスでも3数字 | シングルスは2数字 |
| 全試合が同じ得点方式 | イベントのサイドアウト/ラリー方式を確認 |
ダブルス得点を覚える簡単な方法
実際のラリーで、サーブ側が6点、レシーブ側が3点、第1サーバーなら「6-3-1」です。サーブ側が得点すれば「7-3-1」になり、同じ選手が反対側からサーブします。次のラリーで第1サーバーが負けた場合、得点は変わらず「7-3-2」でパートナーがサーブします。第2サーバーも負ければサイドアウトです。このとき相手がサーブを始めるコールは「3-7-1」となり、点数の順序はサーブ側を先にして入れ替わる点を忘れないでください。
「8-5-1」を「こちら8点、相手5点、こちらの第1サーバー」と読み替えます。もう一つの覚え方は、開始時に右だった選手の位置を自分たちの偶数・奇数の得点で確認することです。
初心者が最初に覚えるべきこと
まず従来方式の基本、すなわちサーブ側のみ得点、ダブルス3数字、0-0-2の開始、通常はチームの2人が順番にサーブ、11点ゲームは2点差、シングルスは偶数右・奇数左を覚えましょう。大会がラリースコア方式なら、その方式のサーブ順も確認します。
初心者向け確認:サーブ側は誰か。ダブルスならコールは3数字か。初回だけ0-0-2という例外を理解したか。サーブ側の得点時だけ左右が入れ替わるか。シングルスでは自分の点が偶数なら右からサーブするか。この5点を数ポイント実際に読み上げてみると、試合中に迷う場面を減らせます。
よくある質問
なぜダブルスは3数字でコールするのですか?
サーブ側の得点、レシーブ側の得点、現在が第1か第2サーバーかの3点を表すためです。
0-0-2とは?
両チーム0点、最初のサーバーは特例として第2サーバー扱いという意味です。先攻チームは最初だけ1人でサーブ機会を終えます。
レシーブ中でも得点できますか?
従来のサイドアウト方式ではできません。大会が採用するラリースコア方式なら可能な場合があります。
11点に達したら必ず終わりますか?
いいえ。一般的には2点差も必要です。11-10なら続行します。
偶数得点のときはどちらからサーブしますか?
シングルスでは右です。ダブルスの位置確認にも、開始時に右側だった選手が偶数時は右という関係を使えます。
ルールの出典と英語原文
ルールを正式な大会で適用する場合はUSA Pickleball公式ルールと大会ごとの採用方式を優先してください。英語原文:Pickleball Scoring Rules。日本語版は英語原文の解説を翻訳したもので、公式ルールや大会ごとの採用方式に優先するものではありません。
公式の原典はUSA Pickleballのルール案内(英語)です。日本語での説明は英語の原文に基づいていますが、例外や大会採用方式、更新された日付は常にイベント主催者に確認してください。ルール改定の解説(英語)も参考資料として利用できます。

Jonathan Grøn is a pickleball player and racket-sports enthusiast who focuses on practical doubles strategy, rules, skills, and training. He combines regular on-court experience with research from official rules, coaching resources, and other authoritative sources to create clear, useful pickleball guides.
